VRサイクリング 薩摩街道9日目。日本一のスイカ産地植木(熊本市北区)の味取新町宿から殿様の温泉地山鹿宿を経て福岡県境あるいは筑後国境に近い南関宿まで、熊本県北部を攻めていく36kmの行程。植木から山鹿まではスイカ栽培のハウス群をすり抜けてゆく田舎道。右手には遠く阿蘇の連山が霞んでいる。山鹿という町の名は聞いたことがあったがこんな素敵な観光地だとは知らなかった。肥後の藩主細川氏が好んだ温泉地として旅館ホテルだけでなく格式ある千と千尋の神隠しに出てくるような立ち寄り湯があったり、江戸時代風の大きな芝居小屋もあるレトロな雰囲気が横溢した町なのだ。しかも豊後街道の宿場町というコンセプトを観光のポイントにしているらしく、街道沿いは映画のセットのような古い商家が立ち並んでいて誠にムードがよろしい。旅館ホテル街もどこかにあると思うが街道沿いはそぞろ歩きに適した雰囲気に徹している。いいですねえ。しばらくここで長逗留したい気分を抑えて後ろ髪を引かれつつ先に進む。いずれリアルに訪ねたい町が1つ増えた。その先も日本歴史の道にノミネートされた西南戦争の古戦場のある地帯など古い街道風景が楽しめる田舎道をズンズン進み県境の町、南関宿にたどり着いた。期待していなかったが思いの他充実したサイクリングルートであった。
2021/7/28 薩摩街道9日目 味取新町宿〜山鹿宿〜南関宿
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