VRサイクリング 薩摩街道8日目 城下町宇土宿をスタートし、川沿いの港町で職人の街でもある川尻宿、熊本市街に位置する熊本宿を経て、西南戦争の激戦地、田原坂の戦いが始まった味取新町宿、さらに戦いの中心地、田原坂公園に至る33kmの行程。熊本は県庁所在地にふさわしい大都市ではあるが、熊本城と古い城下町の古い家並、明治から昭和のレトロな街並みに溢れる懐古的なムードの漂うところであった。一方で五年前の記憶に新しい熊本地震の爪痕があちこちに残る中で復興の槌音を響かせていた。薩摩街道は肥後の国熊本県的には、熊本市街から鹿児島までで、熊本から北九州方面へのルートは豊前街道と称する。よって熊本宿から南へ一里塚ならぬ一里木をカウントアップしながら街道に配置していたが、北に向けては豊前街道という道標が要所要所に立てられている。全国的には熊本より北のルートも薩摩街道と称するのが通例のようなので今後も薩摩街道の続きとして扱うこととする。次回に続く街道の宿場の駒進めとしては本日のゴールは熊本市北区、昔の植木町に位置する味取新町宿であるが、オマケのオプショナルツアーとしてここで左に曲がり5km先の田原坂公園まで行ってみた。日本の最後の内戦である西南戦争の激戦地、田原坂の戦いの地は丘陵の上から下る坂であった。官軍がこれを登ろうとしていたのを薩摩軍が阻止し17日間膠着状態。雨が降り注ぐ中、弾丸が飛び交い、斬り合うという正に地獄絵図だったようだ。
2021/7/25 薩摩街道 8日目 宇土宿〜川尻宿〜熊本宿〜味取新町宿〜田原坂
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