VRサイクリング 薩摩街道4日目。漁業の町阿久根宿から平野が広がり農業畜産業が盛んな出水宿まで21kmの行程。阿久根市の田舎道で見かけた怪しい白いドーム2つ。内閣衛星情報センター阿久根受信管制局。調べると北の北海道苫小牧と南のここ2か所に配置された日本の偵察衛星の基地局だった。ここを経由して北朝鮮のテポドンの発射状況とかを確認しているらしい。それにしても素人が簡単にこういう事実を調べられるというのはセキュリティ上いかがなものだろうか。ところで江戸時代の薩摩藩には外城制度というユニークな社会制度があった。人口の1/4を占める武士の大半は城下町に住まず、藩内に散らばって各地で武家屋敷群を建てて住み、平常時は農業を営んでいた。戦時には武士団として機能して地域の防衛にあたる。なんと合理的で賢い戦略だろうか。そうした強靭な社会基盤も明治維新への革命を起こす原動力になったに違いない。本日のルートの途中の野田郷とゴールの出水の2か所にその社会制度の名残の武家屋敷群が街道沿いに残っていた。薩摩の国境に近いこともあり防衛上重要な地域ということもあったようだ。
2021/7/12 薩摩街道4日目 阿久根宿〜出水宿
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