VRサイクリング 日向街道13日目は都城宿から鹿児島県に入り丘陵地を延々と横断して突き当たりの錦江湾沿いを北上して国分宿へ至る長丁場42kmの行程。この間昔から火山灰の不毛の地だったのでどうやら宿場もなかったようだ。昔の旅人は野宿でもしたのだろうか?約29000年前に錦江湾北部で超巨大噴火が起こり、その結果周囲は火山灰が堆積した不毛なシラス台地となり、噴火口は陥没した巨大なカルデラに海水が雪崩れ込んで錦江湾北部となった。そして桜島はその後の火山活動でできたということである。初めて知ったが信じられない程スケールのでかい話である。つまり桜島及び鹿児島県の半分は阿蘇のような二重火山だということになる。それを踏まえて本日のルートを進むとそれが実感できる。都城から西に進む街道沿いには田んぼはほとんどなく畑かあるいは草茫々の荒野に森が点在するようななだらかな丘陵地が延々と続く。これがシラス台地で多分畑では特産品であるサツマイモや大豆が栽培されているのだろう。この平坦な丘陵地が実は結構標高があり、街道が錦江湾にぶつかるところでは急峻な下り坂となっているのだが、そこからの錦江湾と桜島の眺望が素晴らしい絶景である。実は桜島はリアルに2回訪れているが鹿児島市街からのアプローチだったのでこの絶景の存在は知らなかった。海の真ん中に桜島がドンと鎮座し、広大な錦江湾に丸く弧を描く海岸線はシラス台地が崖となっていて、この景色は阿蘇の外輪山からの眺めを想起させるが、それは同様な二重火山であることを知ると納得できると共にそのスケールのデカさに震撼する。本日のゴールの国分はその錦江湾沿岸の平地に発達した町であるが、昔はオハラ節にも謡われる高級煙草の栽培地、今はソニー、京セラなどが事業所を構えるハイテク産業の拠点として発展している。次回はいよいよ街道の終着鹿児島へ到達予定。その先は・・・。
2021/6/15 日向街道13日目 都城宿〜国分宿
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