VRサイクリング 日向街道9日目、いにしえの港町、古い町並みが見事に残る美々津宿をスタートし、さらに海岸線沿いに南下し、名の通り広大な農地の広がる都農宿を経て戦後開拓された町、川南宿まで24kmの行程。前回のルートが、海岸線が岬や入江で凸凹していて街道筋もアップダウンやカーブが多くて複雑なコースを辿っていたのに対し、今回のルートは、海岸線がまっすぐで、広がった平原をまっすぐに伸びた一本道で進んで行くようなコースとなる。広い農地は田んぼはほとんど見かけず、畑やビニールハウスが多い。稲作より果物、野菜、畜産が盛んな土地柄のようだ。都農町はそうした特産品をもとにふるさと納税ではかなり儲けたようで、僕も今まで返礼品に釣られて何回か寄付した覚えがある。その都農町では街道からかなり外れて、丘の上にある都農ワイナリーに寄り道してみた。今や内外から注目を浴びているこのワイナリーは日向灘の海岸線を見渡せるなだらかな丘の上にあり、一見ブドウの栽培には適しているようにも見えるが、高温多湿で台風の通り道という土地柄、ミネラル分の少ない土壌というワイン生産には不適と言われた環境に工夫を重ねて評価の高いワインを生み出すまでになり、奇跡と称されている。都農町の隣、今回のルートの終点である川南町は戦前までは不毛の地であったのを戦後の日本三大開拓地と呼ばれる大規模開拓計画が実を結び、今や全国有数の食糧生産基地となっている。その結果全国からの移住者が集まったことにより「川南合衆国」と呼ばれているようだ。そう言えば、本日のルートの道筋から見える田園風景ではない畑中心の広大な農園風景は不思議と日本離れした感がある。
2021/6/7 日向街道9日目 美々津宿〜都農宿〜川南宿
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