VRサイクリング 中津街道は早くも最終日3日目で八屋宿から中津まで行き、ちょっと市内観光した後、ここから日向街道が始まってその1日目として四日市宿を経て宇佐宿までトータル34kmの長丁場とあいなった。
中津は近年からあげの町として全国に名を馳せているが確かに小都市なのにからあげ屋があちこちにあり、地元のからあげ愛が伝わってくる。なんせあのケンタッキーが撤退したぐらいなのだ。それはそれとして、中津は黒田如水(官兵衛)と細川忠興という二人の戦国名将がリレーで築城した中津城が聳える城下町で、福沢諭吉を輩出した町である。天守閣を備えた(模擬天守だけど)城や福沢諭吉の旧居、多くの寺が密集する寺町や武家屋敷が残りThe城下町と呼ぶにふさわしい雰囲気がある。
そして、中津から延々と広々とした田園地帯を進んで行った先にある宇佐。USAですよ。というより何と言っても宇佐神宮。全国四万社と言われる八幡宮の頂点であり起源ともなった神社。宇佐を含む豊の国は畿内、出雲と並んで古くから開けた地で日本書紀にも宇佐神宮の起源が触れられている。実は、三・四世紀頃、朝鮮から渡ってきた日本人の祖先の一角をなす、秦(はた)氏と呼ばれる人々の信奉する神が八幡(やはた)神で、彼らが多く移住してきたこの宇佐の地に宇佐神宮を建てたという説が有力視されているらしい。朝廷が奈良時代、平安時代に宇佐神宮のお告げを重視したり源氏の鎌倉幕府が八幡宮を信奉したりということで全国に八幡信仰が広がっていったということである。その原点の地は不思議な形をした山なみに囲まれた霊験あらたかな雰囲気が十分感じられる地であった。