VRサイクリング 唐津街道6日目。2つのメガシティ福岡と北九州の中間地点、赤間宿をスタートして、遠賀川の河口の町芦屋宿を経て、北九州5区の1つ若松区の中心若松宿まで33kmの多分今までの最長距離行程。今日のルートは福岡に住んでいた子供の頃も馴染みのなかった地域。航空自衛隊の芦屋基地というのは度々報道で聞いたことがあったがこんなところにあったとは今回その近くを通って初めて認識した次第。街道沿いに芦屋町に入ると遠賀川のもたらす見渡す限りの大平原が広がり、自衛隊基地もその平原に展開している。芦屋宿は遠賀川の河口の街で古代から遠賀川の水運と海運の中継の港町として栄えてきたが、次第にその役割を若松にとって変わられ衰退して街道沿いの鄙びた宿場の雰囲気を漂わせている。遠賀川を渡り、洞海湾沿いの見晴らしの良い斜面の上を湾の突端の若松宿へ向かって進んでゆく。若松は日本一の石炭積み出し港として賑わったが今はその役割も失い、時が止まったようなレトロな雰囲気が溢れている。若松出身の火野葦平の小説「花と龍」の舞台となったこともあり、若松と言えば荒くれ者の港湾労働者やヤクザが闊歩する街のイメージがあったが、今はそんな物騒な土地柄は感じられない。本日のゴールは、若戸大橋のたもとにある若戸渡船の船着場。若戸大橋ができても、昔の唐津街道の往来と変わらず地元の人はこれを利用して対岸の戸畑と行き来するようだ。次回はこのフェリーで渡った先の戸畑からスタートする。
2021/5/9 唐津街道6日目 赤間宿〜芦屋宿〜若松宿
リンク
リンク