VRサイクリング、平戸街道5日目は松浦市街にあたる志佐宿からさらに海岸伝いに今福宿、楠久津を経由して伊万里市街に至る28kmの行程。前半は、海辺の町→山間の道→海辺の街を繰り返す。海岸線が複雑なので入江の集落から出っ張っている岬の箇所は山を越えて次の入江の集落へ降りてゆくことになるのだ。山から入江の町に下ってゆく時に見える次の入江の海辺の街の眺めが素晴らしい。佐賀県に入ると伊万里湾の海岸に沿って進んでゆく。楠久津は海沿いの古い家並みの静かな集落だが、江戸時代には鍋島水軍の拠点であり伊万里焼の積み出し港でもある佐賀藩の重要な港町だった場所。さらに伊万里湾の深い入江の一番奥まで行き着くと伊万里市街。伊万里焼で有名であるが、実は伊万里市街には窯元はない。伊万里焼とは現在の有田焼を指し、これを全て伊万里で取引をして積み出したので伊万里焼と呼称されていたわけである。今ではそうした役割もないので、一応焼物の町として打ってはいるが、中心部でも寂れた雰囲気が漂う。
今後のルートとしては唐津街道に沿って唐津、福岡方面を目指すつもりであるが、どこから唐津街道と呼称するのか調べてもなかなかはっきりしない。とりあえずここでは今回のゴール伊万里で平戸街道から唐津街道に切り替わることとする。