VRサイクリング、平戸街道3日目。江迎宿から坂を登り、海岸段丘の上の山間を進んで、平戸大橋を通って平戸島へ渡り、その後平戸の名所を巡り平戸港をゴールとする17kmの行程。実は平戸街道としては当然その頃には平戸大橋はなかったので平戸島には至らず、平戸島への渡口である田平港付近の日ノ浦宿が終点であるが、本日のルートとしては街道の終点まで行かずに平戸街道を往く人が最終目的地としていた平戸へ渡ることにした。
日本の西端と言える平戸島に位置する平戸は平戸松浦氏が戦国時代以前より治めていたが、戦国時代から江戸時代にかけて、海外貿易の中心地となり1550年ポルトガル来航から10年間はポルトガル貿易、1609年オランダ来航から30年間はオランダ貿易の中心として栄えた。どちらも最終的には長崎に取って変わられることになるが、短い期間とは言え、歴史の表舞台で重要な役割を果たした地である。
私は長崎と同様、幼少時代と学生時代、及び15年前の家族旅行と3回訪れた地であり、通る道筋から見える風景は、ここまでほぼ初めての諸街道筋に比べて何とも懐かしい。さてここから先はやはり平戸街道の予定である。平戸街道は長崎側からのアプローチである江迎筋と、博多・唐津側からのアプローチである御厨筋の両方を指すのである。ここまでは江迎筋を進んできたのでここからは御厨筋を辿って平戸から離れることとする予定である。