VRサイクリング、長崎街道10日目。諫早市街の永昌宿から一気に長崎へ行くつもりだったが諸都合のため一宿分矢上宿までの16km進めるに留めた。
VRサイクリングの1日分のルート設定をするにあたり、できる限り旧街道ルートとしてかつストリートビューがあるルート設定で、最大30km程度街道の宿場単位のコマ分進むポリシーとしているが、Googleのマイマップ でのルート設定の限界というのがあり、起点と終点を指定してAI的に勝手に設定されるルートから意図するルートがかけ離れて複雑なルートの場合には記憶容量をオーバーするらしく長い距離のルート設定の自由度が制限されてしまう。今回も長崎まで31kmをルート設定すると意図する街道の道筋にならないので諦めて1宿分とした次第。
結果的には期待していなかった矢上宿までのルートは、フォトジェニックで旧街道らしさの溢れた魅力的な行程であったので1宿分のコースで切り出して正解であった。永昌宿のある諫早市街を抜けるまでは住宅街、それも高級住宅街と思われる道であったが、その後、急に田舎に入ったかと思うと工業団地の中に迷い込み、そこを出るとアップダウンの激しくグネグネの山間の旧道をずっと進んでゆく。ストリートビュー映像がほぼ5月に撮影されたようで、新緑が美しく、赤、ピンクのさつきが映えて美しい風景が展開するルートであった。特に山間を抜けた辺りが植木の里古賀として知られる地域で、道筋の旧家や造園家には手入れされた見事な植木が展開していた。古賀の藤棚という名所もちょうど藤の満開の時期で素晴らしい眺めが堪能できた。ゴールの矢上宿は、川沿いの落ち着いた宿場らしい家並みの街。島原街道への分岐点でもある。長崎にいた頃の坂本龍馬はここまで来て島原に抜けるルートを利用していたらしい。さて次回は今度こそ長崎街道の終着、長崎に着く。