VRサイクリング、山陽道21日目。周囲から山で隔離された海辺の街富海宿を出て、名所史跡に富む古き良き都市、防府の宮市宿を経て、交通の要所小郡宿まで、今までで最長の31kmの長丁場のコース。防府は名前は知っていたがこれほど史跡の多い町というのは初めて知った。特に山陽道の沿道に史跡は集中していたので、明治維新以降公爵となった毛利家が居住した国の重要文化財毛利家本邸と日本三天神の1つ防府天満宮に寄り道をしてみた。他にも古代律令制の役所があった周防国衛跡や、創建当時の伽藍を残す周防国分寺などのさらにいにしえの史跡と共に、豊かな緑の中ゆったりした間隔で低い建造物が立ち並ぶ美しい街並みから大和時代の面影さえ感じられる稀有な町である。防府市街を離れた後は、目立ったランドマークはなかったが田園地帯を進み、山口県の県庁所在地山口市の玄関口となる小郡宿に着いた。山陽本線、山口線、山陽新幹線の新山口駅(昔は小郡駅)があり、昔の街道としても山陰道の分岐点があった交通の要所であるが、ちょっと山間に入りかけた意外とこじんまりした長閑な町である。ここまで来ると山陽道の終着点下関が道路のサインなどでも見えてくる。この勢いで一気に行ってしまおう。
2021/2/16 山陽道21日目 富海宿〜宮市宿(防府市)〜小郡宿
- Part3 西国街道・山陽道
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