VRサイクリング 郡上八幡からさらに北へ山奥へ進み世界遺産の里白川郷へ至るの巻。郡上八幡は新町をスタートし、本町、職人町の古い街並みを巡った後、郡上街道を進み、白山信仰の町白鳥を抜け、その先の長良川鉄道終着駅の北濃駅付近から白川街道に入る。早速峠越え、太平洋に注ぐ長良川と日本海に注ぐ庄川の分水嶺のひるがの高原を抜けしばらく進むと庄川の谷がダム湖である御母衣湖となる。これを堰き止めている巨大な御母衣ダムを過ぎるとまもなく世界遺産の合掌造り集落白川郷。和田家住宅前をゴールとする久々のロングラン82kmの行程。まずはスタート地点の郡上八幡。山懐に抱かれた伝統的建造物保存地区の街並みは心に沁みる。ここで日本三大盆踊りの一つ郡上踊りが夏中ずっと開催されるのだが、提灯が灯った夜の幻想的な踊りの風景は想像するに素晴らしいことだろう。越中八尾のおわら風の盆も良さそうだが、こっちはもっと魅力的かもしれない。白鳥の町の先には白山信仰の中心的な神社の一つである長瀧白山神社がひっそりと佇んでいた。白山信仰は富士山、立山に並ぶ日本三霊山の一つ白山を対象とした山岳信仰。白鳥は白山詣の美濃側からのベースキャンプとして栄えていたようだ。30年程前、一人旅で福井近辺を巡った後JR越美北線の九頭竜湖駅からバスで白鳥駅へ、そこからさらにバスを乗り継いで白川郷を訪れたことを思い出す。白川街道はほぼそのルートで昔御母衣湖を通った記憶もある。白川郷は昔はもっと秘境の雰囲気があったが、かなり現代的な観光地風にまとめられた感がある。実際にはこのストリートビュー映像よりさらにインバウンドの外国人旅行者がひしめき合っている状況なんだろうな。それでも合掌造りの家々が建ち並ぶ様はここだけのオーラを帯びている。さて次回はさらにもう一つの合掌集落五箇山を経て再度越中国(富山県)の砺波へ至る。