VRサイクリング 北陸街道で日本海沿岸を富山方面へ向かう。ヒスイの町糸魚川宿をスタートし、北陸街道を西へ向かう。姫川を越え青海宿を過ぎると日本海沿岸きっての昔の難所親不知。これを越えると越後と越中の国境。国境の両側にそれぞれ関所付きの宿場、市振宿と境宿がある。その先、泊宿を通り過ぎると田園地帯を進み入善宿、広い黒部川を越えて現在の黒部市に位置する三日市宿、また海岸に近づいて魚津宿、そしてゴールは滑川の海辺ホタルイカミュージアム前とする65kmの行程。久々の日本海沿岸であるが海岸道路となるのは親不知付近の一部のみ。中盤から後半は米どころ越中の田園地帯を左手に立山連峰を愛でつつ進む。自然環境よりむしろ短いインターバルで遭遇する宿場町が印象的なルート。どの宿場町も古い木造の商家や民家が建ち並びいにしえの街道の雰囲気にあふれる道筋なのだ。現代的には寂れていると言えるが町並みは栄えた昔の残像が溢れている。意外にもなかなか魅力的なルートであった。この先も期待できるぞ。ところで魚津の海岸沿いに大正時代に米騒動の発端となった米倉庫が残されていたが、その時代も米不足と買い占めによる米価高騰に庶民が怒った、という事件であった。まさに現在の状況そのものじゃないか。