VRサイクリング 奥三河から南信州へひたすら山の道を進むの巻。奥三河の温泉郷湯谷をスタートし別所街道をまず北東へJR飯田線に沿って進み、東栄駅付近より北西へ針路を変えさらに山へ入ってゆく。街道名となった別所、現在の東栄町の中心部を過ぎ針路も北北東から北に変えつつ、東栄町から豊根村へ入りいくつかの集落を経て三河と信州の国境となる新野峠を越える。ここからは遠州街道という名称に変わりちょっと下った所に広がる高原地帯の町新野をへて、その先は天竜川の深い谷の西側の段丘上の眺望の良い道を北へ進ん行き下條からは街道を外れて北西へ進み阿智村の奥、南信州最大の温泉郷昼神温泉をゴールとする90kmの長丁場。距離は長いがひたすら山の中で史跡や絶景ポイントも少ないのでハイライトとなるような場所には乏しかった。ただこのルートを特徴づけるネーミングとして「祭り街道」という名称で奥三河から南信州のネームバリューのない町村を束ねてプロモーションをしている。東栄町の各集落毎に特徴づけられた花祭、鳴物を排した静かな新野の盆踊り、街道を少し外れた和合の念仏踊りなどいくつもの無形文化財にも指定された文化遺産が点在している地域なのだが、残念ながら通りすぎるだけではこれらは体感できないんだよなあ。でも調べるとそれぞれ山里で独自に研ぎ澄まされた民俗芸能は非常に魅力的。祭り当日にこの僻地に足を運ぶしか体感することはできないが、そうした知られざる田舎の文化は山ほど日本中に隠されているんでしょうな。次回は飯田から伊那谷へと街道旅を進めてゆく。