VRサイクリング 東海道の脇街道姫街道で浜名湖の北側を進み三河国(愛知県)に入る。楽器と餃子の町浜松を出発し、姫街道を北北西に進み浜名湖の北東端の気賀関所跡付近から西へ進路を転じ浜名湖北岸沿いを舐めてみかん産地で有名な三ヶ日宿。そこから難所本坂峠をトンネルで越えると三河国、嵩山宿。田園地帯を進み豊川を越えると豊川市街に入り、日本三大稲荷の豊川稲荷に参拝してさらに西へ進み、東海道と合流する御油追分に到達する57kmの行程。姫街道は本坂通りの俗称であるが、古来、東海道の本道の一部であったが、中世以降浜名湖の南岸を通るルートの通行が増えてきて脇街道の位置付けになった。それでも大地震による津波被害などで浜名湖南岸ルートの東海道が利用できない時などの迂回路として利用された。江戸時代中期以降には浜名湖南岸ルートの渡船利用や厳しい関所通過を嫌って、こちらの浜名湖北ルートを利用する者も多く、特に女性の利用が多かったことから姫街道の名がついたと言われる。浜名湖の北側の海岸は取り立てて観光地化されていないが、陽光が降り注ぎ湖からも反射光を受ける温暖で明るい斜面には日本有数のみかん産地三ヶ日みかんの農園が広がっている。ルート終盤の豊川稲荷は母の実家へ行く途上に位置していて近しく感じていたが、結局今までに一度もお参りしたことがなかった。てっきり稲荷というと神社とばかり思っていたらなんと曹洞宗の妙厳寺という寺だったのは驚きだった。どうやら本来の稲荷神社とは直接関係なく狐繋がりで稲荷という俗称が付けられてしまっただけらしい。そうだったのか。それでも何故か日本三大稲荷の1つと数えられていて信仰を集めている。さて次回からはしばし三河湾周辺をうろつく予定。