VRサイクリング 高遠から南アルプス西側を南下するルートを進む。桜の町高遠をスタートし西へ少し進み伊那谷から山一つ隔てた谷に沿って南へ進む。松川町付近で一旦西の伊那谷の段丘上を進むが、飯田市の東側喬木村からまた南東の山の中へ入り、狭い谷沿いの秋葉街道の宿場上町宿をゴールとする87kmの行程。本来は高遠を出発点とし、中央構造線上を南下する秋葉街道(現代の国道152号)をずっと進む所存であったが、グーグルマイマップ上で冬場通行止めのためルートが引けず迂回ルートとなった次第。日本最大、最長の巨大断層地帯である中央構造線の上のゼロ磁場と呼ばれるパワースポットとして有名になった秘境分杭峠を通ってみたかったのだが叶わず、結局迂回路から本来の秋葉街道に入ったのはゴールの7km手前からであった。そんなこともあり今回は名もなき集落や山の中をひたすら走り特に史跡や景勝地もない地味なルートとなった。そんな中で飯田市街の東側天竜川の段丘上を進む道は日当たりが良く有名な市田柿を産出する果樹園が広がり、開けた伊那谷と中央アルプスを眺望する爽快な道筋であった。また終点の上町宿は、深い山奥の狭い谷間に思いがけず出現した情緒溢れる街道の街並みで心が和んだ。次回はほぼ秋葉街道に沿って街道の目的地であった秋葉山を目指す。