VRサイクリング、津和野街道2日目。山間の小さな集落と化したかつての大原宿をスタートし分水嶺を超えて島根県に入り六日市宿を経て、日本一の清流に選ばれた一級河川、高津川渓谷に沿って山間に分け入り峠を超えて小京都津和野の太鼓稲成神社をゴールとする56kmの行程。途中六日市ではちょっと街道を逸れて町外れの私の父方の祖母の生家まで行ってみた。祖母については島根県の山奥から逃げてきた家出娘で昨年8/7に通過した北里村から家出してきた祖父と大阪で出会って父が生まれるという凄い一族の成り立ちの話は聞いていたが島根のどこか聞かされていなかった。それが一昨年父が亡くなった折に戦前の戸籍謄本まで調べると祖母の出生地が記されていて、現在の地名と照し合わせて六日市村の外れであることが判明したのだ。ストリートビューでその番地の映像を見てみると点在する集落の中の一軒家があった。ひょっとしたら祖母の家系の末裔がそこにまだ住んでいるかもしれない。祖父の出生地も山に囲まれた集落であったが、祖母の生家も同様に山に囲まれた土地であった。感慨を胸に旅を続ける。津和野は若い頃に訪れたがどこを回ったか覚えがない。ただこんな感じだったという漠といた記憶は蘇ってきた。さて津和野街道の終点津和野に到達した後は特に街道はないが萩へ向かってみようと思う。
番外編画像:父方祖母の生家と思しき場所。道沿いの一番手前の家が調べた番地に該当する。木の枝がストリートビュー撮影車の窓に引っ掛かったらしいレアな映像。