VRサイクリング長崎街道11日目。矢上宿を出て日見宿、西の箱根と呼ばれる長崎街道最大の難所日見峠を越えて、当面の最終目的地としていた長崎の出島に到着しました。実は、昨年9月に日本橋を出発して東海道を下るうちにその先の目的地として長崎を想定するようになりました。何となく幕府の役人が出島のオランダの商館員と貿易の話を取りまとめるために東海道、山陽道、長崎街道を経由して長崎に向かっているという体のシナリオを漠と妄想しておりました。よって長崎の出島を本日の目的地にした訳ですが、日見峠越えはバーチャルなので全然OKですが、リアルにはかなりハードでしょうね。箱根越えに匹敵するかと思います。最後の最後にこのようなハードなクライマックスがあるのは想定外でした。ふと思ったのは、長崎へのアプローチとして、この辺の地図を分析するともう少し楽なルートを開発できたはずなのに、あえてこのハードな日見峠越えルートとしたのは例えば江戸幕府直轄地で貿易独占の拠点を防御するという意図もあったのではないかと思いました。長崎は、子供の頃、学生の頃、何と新婚旅行で3回訪れていますが、その都度出島はどうして名所として整備されていないんだろうと思っていました。以前は日本史の教科書で知名度の高い出島という地名は残っていても名所としての痕跡は以前は全くなかったのです。それがどうやらここ10年のタイムスパンで昔の出島の復元プロジェクトが進行し2016年から公開されるに至ったようです。今回の終点は上記妄想したコンセプトに沿ってその復元された出島の中に設定しました。さてこれからどうするか、旅はどこまでも続ける所存ですがちょっと腰を落ち着けてルートを考えたいと思ってます。