VRサイクリング、関門人道トンネルを通過して(したことにして)いよいよ九州に上陸しました。上陸地点は創建が弥生時代と言われる由緒ある和府刈(めかり)神社の脇です。関門橋の下を潜り、関門海峡と対岸の下関を間近に眺めつつ海岸伝いに小倉の常盤橋を目指す16kmの行程。今日のルートはレトロがキーワード。江戸時代以前の名残を感じるものはないですが、明治、大正、昭和の雰囲気が懐かしさと共にグッと迫ってきます。煉瓦造りの建物、港湾の倉庫街、素朴な昔ながらの商店街、むき出しの工場地帯、鉄道の引き込み線。諸々が懐かしさを感じさせます。私が幼少期を過ごした九州に入ってきたということもあるかもしれません。JR門司駅付近に位置するの大里(だいり)宿は倉庫街になっていますが、昔は下関からの渡し船による上陸地点で、ここから小倉の常盤橋までが門司往還という昔の街道筋になります。工業都市北九州市の商業地区である小倉の市街に入ると典型的な普通の都会です。ゴールの常盤橋は九州の日本橋的な存在で、江戸時代以前はここが長崎街道、秋月街道、中津街道の起点となり九州各地への出発地点になっていたようです。さてここからどこに進みましょうか。